汗の仕組みを詳しく解説!

そもそも汗はなぜ必要なのか?

人の体温は36℃~37℃の間が平熱でしょうか。
なぜこの体温が平熱か不思議に思ったことはありませんか?
一説では、さまざまな酵素の活性が最適になる温度が37℃のため、生物である人間が生きていくためのエネルギーを得やすいようにするためであると言われています。
我々人間は体温を一定に保つために、体内で産生された熱と体外へ放出される熱の量のバランスをうまくとる必要があります。
体内で産生される熱は生きていくために不可欠な物質代謝の結果であってなくすことはできません。この熱をうまく体外に放出するために、汗をかく必要があるのです。
暑い夏や寒い冬、温度が急激に変化するような環境など、人間は常に体温の調整が必要とされます。
外界の温度が高い場合には、皮膚の血管が膨張して発汗が増加し、蒸発による熱の放出を促すように働きます。
外界の温度が低い場合には、ふるえなど皮膚や筋肉の不随意収縮や筋運動によて熱産生が増大します。
このように人が汗をかくということは、体温を調節して生きていくために必要不可欠なことなのです。
次は、この汗について少し詳しく解説していきます。

 

汗の仕組み

私たち人間の体には、いったいどのような汗腺がどのくらいあって、汗の成分はどんなものなのかなど、基本的なことについてそれぞれみていきましょう。

汗腺の種類

汗の腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
「エクリン腺」は普段かく汗で、体のほとんどの部分に広く分布しています。
エクリン腺の主な役割は汗をかいて熱を放出することにあります。
エクリン腺の腺体じゃ皮膚の表面から約1~3ミリのところにある、真皮層から皮下組織の上部にかけて存在します。
その数は個人差がありますが、少ない人でも約200万個、多い人では約500万個ともいわれています。
これらすべてのエクリン腺が汗を出しているわけではなく、実際に活動しているのは半分程度といわれていて、活動している汗腺を「能動汗腺」と呼びます。
能動汗腺は、額や手のひら、足のうらに多く分布されているため、顔や手足の多汗症の原因のひとつとなっています。
もうひとつのアポクリン腺に比べてかなり小さく、肉眼では見えません。

「アポクリン腺」は、体の限られた部分にしかなく、脇の下、乳輪、ヘソ周り、外耳道、外陰部、肛門周りに存在することもあります。
アポクリン腺の数は人種や個人によって大差があるといわれており、一般的には黒人や欧米人は多く、日本人などアジア人は少ないといわれています。そのため、日本ではワキガに対して過剰に反応しすぎているのかも知れません。
役割としては体温調整ではなく、体臭の原因となる汗を産生してフェロモンのような役割を担っていると考えられています。
アポクリン腺は皮下組織の上部で毛穴と一致したところに存在し、肉眼でも確認できるほどの大きさです。

汗の成分は?

汗の成分も「エクリン腺」と「アポクリン腺」とでは異なります。
エクリン腺では99%以上が水で、残りはナトリウムや塩素、カリウム。カルシウム、重炭酸イオンなどの電解質、尿素、アンモニアなどが含まれていて、触った感じはサラッとしています。
アポクリン腺では、たんぱく質、脂質、糖質、アンモニア、ピルビン酸、色素、鉄分などの成分が含まれていて、触った感じは粘り気があります。

 

 

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